
サッカーをしていれば、怪我はどうしても起こります。
そしてそのたびに、子どもも保護者もこう思います。
「この時間、無駄にならないかな…」
「遅れを取り戻せるのかな…」
でも結論から言うと、
怪我中の過ごし方次第で、復帰後の伸び方は大きく変わります。
怪我は“できない期間”ではなく、
普段は後回しになりがちな力を集中的に伸ばせる期間です。
まず大前提|怪我=マイナスではない
怪我をした子どもは、
「プレーできない自分」を必要以上に否定してしまいがちです。
だからこそ、最初に伝えてあげたいのはこれです。
怪我をしている今も、成長は止まっていない。
サッカーは「走れる・蹴れる」だけのスポーツではありません。
考える力、体の使い方、心の強さ。
これらは、怪我中だからこそ伸ばしやすい要素です。
ここからは、具体的に「何ができるのか」を見ていきましょう。
① 怪我中だからこそ伸ばせる|サッカーIQ(考える力)
体を思いきり動かせない今、
一番取り組みやすいのがサッカーIQです。
おすすめの取り組み
- 試合や練習を「見る役」に回る
- プロや上級生の試合映像を見る
- 自分ならどうするかを言葉にする
例えば、
- なぜ今パスを出したのか
- なぜここに立っているのか
- ボールを受ける前に何を見ているのか
これを親子で少し話すだけでもOKです。
実は、
プレーしているときよりも、深く理解できる子が多いのがこの時期。
怪我明けに
「判断が速くなった」
「落ち着いてプレーできるようになった」
と言われる理由は、ここにあります。
②怪我中だからこそ伸ばせる|正しい体の使い方(トレーニング5種類紹介!)
怪我をしている時期は、無理に筋力をつけたり、激しいトレーニングをする必要はありません。
それよりも大切なのは、体を正しく使う感覚を身につけることです。
ここでは、怪我中でも安全に取り組めて、
復帰後のプレーにしっかりつながる具体的なトレーニングを紹介します。

① 片足立ちバランス(基本だけど一番大事)
何をするか
片足で立ち、倒れないようにバランスをとる。
具体的にどうするか
・靴下または裸足で行う
・片足で10〜20秒キープ(左右それぞれ)
・最初は壁や椅子の近くでOK
・慣れてきたら、目を前に向けたまま行う
何が伸びるか
・体の軸を保つ力
・プレー中にブレにくくなる安定感
・怪我の再発予防
※「地味だけど効く」代表例です。
② タオルギャザー(足裏+股関節につながる)
何をするか
床に敷いたタオルを、足の指でたぐり寄せる。
具体的にどうするか
・椅子に座る
・床にタオルを広げ、片足をタオルの上に置く
・足の指だけを使って、タオルを少しずつ手前に引き寄せる
・左右それぞれ1〜2分程度
何が伸びるか
・足裏の感覚
・地面をつかむ力
・バランス力と体の安定性
※走る・止まる・切り返す動きの土台になります。
③ ゆっくり立ち上がり動作(股関節を使う感覚)
何をするか
椅子から「ゆっくり」立ち上がる。
具体的にどうするか
・椅子に浅く腰掛ける
・背中を丸めず、おへそを前に向けたまま立ち上がる
・反動を使わず、3〜4秒かけて立つ
・立ったら、同じくゆっくり座る
何が伸びるか
・股関節の使い方
・太ももに頼りすぎない体の使い方
・走りやジャンプの安定感
※「正しく立てる=正しく動ける」です。
④ 座って体をひねる動き(上半身と下半身の連動)
何をするか
座ったまま、上半身だけをゆっくり左右にひねる。
具体的にどうするか
・椅子に座り、足は床につけたまま
・手を胸の前で組む
・腰は正面に向けたまま、上半身だけを左右にひねる
・反動を使わず、ゆっくり10回程度
何が伸びるか
・体幹の安定
・パスやシュート時の体の連動
・プレー中の姿勢の良さ
※ボールを蹴る動きにもつながります。
⑤ 柔軟性を高める簡単ストレッチ(毎日OK)
何をするか
股関節・太もも周りをやさしく伸ばす。
具体的にどうするか
・あぐらで座り、背中を伸ばす
・痛くならない範囲で前に体を倒す
・呼吸を止めず、20〜30秒キープ
何が伸びるか
・体の動かしやすさ
・怪我の予防
・復帰後の動きの軽さ
大切な考え方
これらはすべて、
「今すぐ上手くなるため」ではなく、
「復帰後に差をつけるため」のトレーニングです。
怪我中にこうした動きを積み重ねている子は、
復帰したときに
「動きが安定した」
「プレーがスムーズになった」
と言われることが本当に多いです。
③ 怪我中だからこそ伸ばせる|メンタル・向き合う力
怪我の期間は、正直つらいです。
- 早く戻りたい
- 置いていかれる不安
- 思うようにいかない苛立ち
でも、この時間でしか身につかない力があります。
それは、
焦らずに成長を待つ力
自分の感情を整理する力です。
ここで大人ができるのは、
結果を求めることではなく、
「今できていること」に目を向けさせること。
- 今日できたこと
- 少し良くなったこと
これを一緒に確認するだけで、
子どもの心はかなり安定します。
④ 回復を早めるために|食事を少し意識しよう
怪我中こそ、食事は重要です。
特別なことをする必要はありません。
意識したいポイントはシンプルです。
- しっかり食べる(量を減らしすぎない)
- たんぱく質を意識する(肉・魚・卵・大豆)
- 野菜も一緒にとる
「運動していないから食べない」ではなく、
回復のために食べるという考え方が大切です。
食事は、
怪我を治すための“トレーニング”の一部です。
怪我の時間を、復帰後の差に変えるために
怪我は誰にとっても不安なもの。
でも、過ごし方次第で、
- サッカーIQ
- 体の使い方
- メンタル
- 回復力
これらをまとめて伸ばすことができます。
IPPOでは、
怪我中の選手にも、
「今だからこそ伸ばせる力」に目を向けるサポート
を大切にしています。
怪我は、遠回りではありません。
見えないところで、確実に前に進んでいる時間です。
もし今、
「この期間、どう過ごせばいいかわからない」
そんな悩みがあれば、IPPOに相談してください。
ピッチに戻ったとき、
「前より成長している自分」に出会えるはずです。

