
小学生の女子サッカーは、技術練習もフィジカルも大切ですが、意外なところに大切なことがあります。
それは、“親の声かけ”です。
小5〜小6の女子は、周りの声や表情にとても敏感です。
監督からの一言、チームメイトの反応、そして親の言葉。
そのすべてが、いい意味でも悪い意味でも心に深く残ります。
だからこそ、保護者の声かけは「ただ励ます」「ただ褒める」ではなく、
子どもの自信を育てる“質の高い声かけ” が大切です。
ここでは、女子サッカー選手に響く声かけの考え方を整理します。
1. なぜ女子は“声かけ”の影響が男子より大きいのか
① 自己否定しやすく、言葉を深く受け取る
女子は、言葉の“ニュアンス”まで拾います。
同じ「もっといけるよ」という励ましでも、
「できてないと思われてるんだ…」と受け取りやすい。
これは性格ではなく、年齢的な特性です。
② 他人からどう見られているかを気にする
小学生女子は、「迷惑をかけたくない」「嫌われたくない」という気持ちが強くなります。
だからこそ、ミスしただけで気持ちが落ち込んだり、消極的になったりします。
この“外からの評価”に敏感な時期に、親の言葉はとても大きな影響力を持ちます。
③ 完璧主義になりやすい
ほんの小さなミスでも、本人の中では大問題になってしまう。
「今日はダメだった」
「迷惑をかけた」
と、自分の中でマイナスを増幅してしまう子は多いです。
ここに追い打ちをかけるような声かけが続くと、プレーの積極性がなくなります。
2. 女子が“自信をなくす声かけ”の例と理由
親としては励ましているつもりでも、
女子には逆に響いてしまう言葉があります。
それが以下のタイプです。
① 「もっと強くいけばいいのに」
→ 本人の中では「私は弱い」「ダメなんだ」と解釈される。
② 「なんでやらなかったの?」
→ “理由を問われる質問”は責められているように感じやすい。
③ 「◯◯ちゃんはできてるよね?」
→ 女子は比較されることを嫌い、すぐに自信をなくす。
④ 「もっと集中しなさい」
→ すでに本人は“集中できなかった自分”に落ち込んでいる。
これらは責めるつもりではなくても、
女子は「自分を否定された」と感じてしまうことがあります。
だからこそ、声かけは“正しさ”ではなく“気持ちへの寄り添い”が大切です。

3. 女子に響くのは「プロセス」への声かけ
女子に最も効果があるのは、
結果ではなくプロセスを認める声かけ です。
具体的には、こんなワードが響きます。
① 「今の判断、すごく良かったよ」
→ 選択した“考え方”を認めてもらえると、自信につながる。
② 「前を見ようとしてたね」
→ 結果より「姿勢」を認めることでプレーが前向きになる。
③ 「あの動き直し、試合を助けてたよ」
→ “気づいてもらえたこと”に喜びを感じる。
女子は、「努力している部分」「工夫している部分」を言葉にしてもらうと、
それだけで次の試合へのモチベーションが一気に回復します。
4. 試合後・練習後に使える“魔法の質問”
女子は「共感されること」で気持ちが整います。
そのため、試合後にいきなり反省や指摘をするのは効果が薄い。
まずは、心を開く質問から入るのがおすすめです。
① 「今日は何が一番うまくいった?」
→ 成功体験に意識が向き、自信が戻る。
② 「どんなプレーが気持ちよかった?」
→ “感情”を言語化すると頭が整理される。
③ 「次、どんなことを試したい?」
→ 前向きな目標を自分で設定できる。
この3つの質問は、たった数十秒ですが、その日の気持ちの処理が大きく変わります。
女子にとって“自分の言葉で整理できる時間”は非常に大切です。
5. 女子サッカーは“声かけ”だけで本当に変わる
女子のサッカーは、ポジションの理解や判断力、技術よりも、
まず “心”が整っているかどうか でプレーが変わります。
- ミスを怖がらなくなる
- ボールを受ける位置がよくなる
- 判断が早くなる
- 余裕が生まれる
- 積極性が戻る
これは、実際に指導の現場で何度も見てきたことです。
声かけが変わる → プレースタイルが変わる → 自信が戻る → さらなる成長へ
この流れは女子特有の強みです。
6. IPPOでは“声かけ”と“判断力”の両方をサポートします
IPPOのトレーニングは、ただ技術を教える場所ではありません。
女子選手が成長するために必要な、
- 判断力
- 自信の戻し方
- 試合の整理
- メンタル面の土台づくり
ここを丁寧に扱っています。
女子は、理解した瞬間に一気に変わります。
声かけ、考え方、見る力――
これらがそろうだけで、本当にプレーが一段階上がる。
だからこそ僕らは、焦らず、一歩ずつ、
その子に合ったスピードでサポートしていきます。
安心してください。
女子サッカーの“伸び方”はここからが本番です。
もし今、
「最近元気がない」
「自信をなくしている気がする」
「どう声をかけていいかわからない」
そんな悩みがあれば、ぜひ一度相談してください。
IPPOなら、必ず力になれます。

