
小学校高学年になると、
「前はもっと積極的だったのに…」
「なんだか最近、自信がなくなってきているように見える」
「練習では上手いのに、試合でまったく力が出せない」
こんな悩みを抱く保護者の方は、とても多いです。
特に女子は、5年生〜6年生あたりで“急に伸び悩む”ように見える時期が必ずあります。
でも、それは決して悪いことではありません。むしろ、成長の手前に必ず現れる“合図”のようなものです。
ここでは、女子特有の伸び悩みの理由と、そこからの抜け出し方について整理します。
1. 小5〜小6女子に“伸び悩み”が訪れる理由
① フィジカル差がピークになる時期
高学年になると、男子が一気にフィジカルで伸びます。
スピード、パワー、当たりの強さ――こうした部分はどうしても差がつきやすい。
女子はどちらかというと成長がゆっくりなので、
「なんで勝てないんだろう」
「前はもっとできたのに」
と自信をなくしやすい時期です。
② “慎重さ”が強まる
高学年の女子は心が一気に大人へ近づきます。
その分「失敗したくない」「周りにどう見られるか」が気になりやすくなります。
その結果、
・チャレンジが減る
・パスを選びすぎる
・ボールを持つ時間が短くなる
といった“消極的なプレー”が増えます。
これは性格の問題ではなく、年齢特有の自然な変化です。
③ 仲間関係の目が気になり、プレーに影響
高学年はチーム内の関係が複雑になりやすい時期。
「私だけミスしたくない」
「迷惑をかけたくない」
という気持ちが強くなると、判断が遅れたり、選択肢が狭くなったりします。
女子は特に“チームの空気”に敏感で、それがパフォーマンスに直結します。
2. 練習ではできるのに、試合では出ない“本当の理由”
女子の伸び悩みで一番多い質問がこれです。
「練習では上手いのに、試合で急に消えるのはなぜ?」
これは、多くの保護者が抱える共通の悩みです。
その正体は、技術の不足ではありません。
① 考えるスピードが試合に追いついていない
練習のほうがゆっくりしている。
相手も強く来ない。
判断の時間もたっぷりある。
でも試合になると、
「選ぶ時間」がなくなる。
女子は丁寧に考えるタイプが多いので、スピードのある試合だと判断が遅れ、
結果として“何もできなかった”ように見えてしまいます。
② 判断のストックが少ない
技術よりも、実はこっちの方が重要です。
- こういう時はこの角度に動く
- この状況ではパスよりドリブルで前進する
- 味方がこう動いたら、私はこうする
という“判断の引き出し”が足りていないと、試合で止まってしまいます。
女子は元々理解力が高いので、この部分が増えるだけで一気に安定します。
③ 自信の上下がプレーに大きく影響
女子のサッカーは「自信の量」でプレーの質が変わります。
ミスしたとき、監督に注意されたとき、チームメイトを怒らせてしまったとき…
こうした出来事をきっかけに、“自信のメーター”が急に減り、
それが試合中の縮こまったプレーにつながる。
つまり、伸び悩みの本質は技術不足ではなく、
「判断力」+「自信」の問題であることが多い。
3. 伸び悩みを抜ける3ステップ

伸び悩みを抜ける方法は、実はとてもシンプルです。
効果的な“3つのステップ”を紹介します。
① 見る力を鍛える(ボール以外)
女子は元々“観察力が高い”という強みを持っています。
だからこそ、サッカーでは
「ボールだけを見るクセ」をやめるだけで大きく変わる。
- 周りを見る
- 味方を見る
- 相手の動きを読む
- スペースを見つける
こうした“視野の広さ”は、試合での判断スピードを一気に改善します。
特に女子は、一度習慣化すると伸び幅がとても大きい。
② 判断基準をつくる
サッカーは選択のスポーツ。
でも、女子の多くは
「どうしていいかわからない」
「正解がどれかわからない」
と悩んでいます。
だからこそ、
- この状況なら前を向く
- この時は味方に預ける
- 相手がこうなら逆サイドへ展開
といった“判断の型”を持つことで、迷いが激減します。
判断力は才能ではなく、学べば誰でも伸びるスキルです。
③ 大人が焦らせない環境をつくる
女子は焦らされるとプレーが縮こまります。
- 結果を追わせすぎない
- ミスへの否定が強くない
- 常に「できた部分」を言語化する
こうした環境が整った瞬間に、
まるで嘘のように積極性が戻ることがあります。
伸び悩みを抜けるために、実は最も必要なのは、
“本人が安心してチャレンジできる状態”をつくることです。
4. 伸び悩み=伸びしろのサイン
伸び悩んでいるように見える期間は、
実は“理解の一歩手前”です。
女子は、
「わかった瞬間」
「腑に落ちた瞬間」
に一気に伸びる特性があります。
だから、高学年で結果が出ないのは問題ではありません。
むしろ、
ここからグッと伸びるための準備期間。
多くの女子選手が、
小6の終わり〜中1頃に驚くほど成長するのは、このためです。
焦らなくて大丈夫。
本当に大丈夫です。
5. IPPOは“女子の伸び悩み”を一緒に抜けるサポートができます
IPPOでは、女子が伸び悩む理由を理解したうえで、
必要な部分を丁寧に伸ばしていくサポートをしています。
具体的には、
- 視野の広げ方
- 判断の基準づくり
- 試合の整理の仕方
- 自信の戻し方
- プレッシャーの受け止め方
女子に特有の悩みをひとつずつ整えながら、
「自分で考えて動ける選手」へ導きます。
焦らないでください。
高学年の女子は、ここからまだまだ伸びます。
もし今、
「最近ちょっと元気がないな」
「試合で本領が出せていない気がする」
そんな不安があれば、いまがサポートのタイミングです。
一度IPPOの体験で、お子さんの“つまずきの正体”を整理してみませんか?
必ず力になれる方法があります。

