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試合で“考える力”を養うには? 子どものサッカー判断力を伸ばすトレーニング法と声かけ術

「試合中に固まってしまう」「判断が遅い」と感じる保護者へ

「ボールを持った瞬間に止まってしまう」「パスかドリブルか迷って遅れてしまう」――そんな姿を見て、思わずため息をついてしまった経験はありませんか?

親としては、「どうすればもっとスムーズに判断できるようになるの?」「センスがないのかな?」と不安になりますよね。でも、実はその“判断の遅さ”は才能ではなく、考える経験の少なさが原因であることがほとんどです。

サッカーは、1秒ごとに状況が変化するスポーツ。ボールを持った瞬間に、何を選ぶか――その積み重ねで試合の流れが決まります。技術を磨くことはもちろん大切ですが、実際に差がつくのは“判断力”。

この記事では、判断力(=サッカーIQ)を高めるために家庭でできるトレーニング法と、日常の中で取り入れられる声かけの工夫を紹介します。コーチやチーム任せにせず、家庭で育てる“サッカーの頭”を一緒に伸ばしていきましょう。


サッカーにおける「判断力」とは?

サッカーにおける判断力とは、ボールを持っている時も持っていない時も、状況を見て最適な行動を選ぶ力のことです。

「味方がフリーだからパスを出そう」「ここは相手が近いからドリブルでかわそう」「今は無理をせず後ろに下げよう」。――このように瞬間的に選択を繰り返すのがサッカーです。

判断力がある子どもは、試合中に余裕があります。周りをよく見て、プレーに“間”があります。一方で判断力が弱い子は、焦ってボールを失ったり、プレーの選択を誤ったりしてしまいます。

判断力は、生まれつきのセンスではありません。日常の中で“見る・考える・選ぶ”経験をどれだけ積むかで、確実に伸びていきます。


判断力を伸ばすための3つのトレーニング法

1. 「見る」習慣を身につける

判断の始まりは“見る力”です。試合中にボールだけを追ってしまう子は、周りの情報を見落としがち。結果として、次の行動が遅れてしまいます。

家庭でも、“見る力”を鍛える遊びを取り入れてみましょう。たとえば、街を歩いてる時でも「赤いものを3つ探してみて」「青いものを見つけたら拍手」などの簡単な視野トレーニングがおすすめです。楽しみながら、視野を広げる習慣を身につけることができます。

また、試合の動画を見ながら「今、どこを見てたかな?」「味方はどんな動きをしてた?」と話し合うのも効果的です。こうした“見る→考える”流れを繰り返すことで、試合中も自然と周囲を意識できるようになります。

2. 「考える」時間をつくる

判断力は、考える習慣の中で育ちます。プレーを言語化して整理する時間をつくることがポイントです。

試合後や練習後に、「どんなプレーで迷った?」「どうすればうまくいったと思う?」と聞いてみましょう。子どもが「次はこうしてみよう」と答えるだけで、すでに学びが生まれています。

親がすべきことは、答えを教えることではなく、考える時間を一緒に過ごすこと。「なんでそう思ったの?」「別のやり方もあった?」と問いかけることで、判断の根拠を自分で整理できるようになります。

こうした振り返りは、“プレーを振り返る癖”をつくり、次の判断を速く正確にしていく重要なプロセスです。

3. 「選択肢を持つ」トレーニングをする

判断が遅い子は、たいてい“選択肢が一つしか見えていない”ことが多いです。たとえば、「ボールを持ったらドリブル」と決めつけてしまうと、相手の状況を見てプレーを変えることができません。

一方、判断力がある子は、常に複数の選択肢を持っています。「パスもある」「ドリブルもある」「一度戻す手もある」と考えられるからこそ、どんな状況にも対応できるのです。

日常の中でも「今の場面で、他にできたことある?」と聞いてあげるだけでOK。考える視点を増やしてあげることが、判断の幅を広げます。


声かけで変わる! 子どもの判断力を育てる魔法の言葉

判断力を育てたいなら、親の“声かけ”にもコツがあります。ポイントは、「なぜ?」ではなく「どうして?」を使うこと。

例えば、「なんでドリブルしたの?」と聞くと、子どもは責められているように感じがちです。でも、「どうしてそのプレーを選んだの?」と聞けば、自分の考えを話しやすくなります。

また、「間違ってもいいから考えてみよう」と伝えることで、子どもは安心してチャレンジできます。判断力は、“考えて失敗する”経験の中でこそ磨かれます。

さらに、「いい判断だったね」「そのタイミングすごく良かったよ」と“判断そのもの”を褒める習慣を持ちましょう。結果よりも考えたプロセスを認められると、子どもは自分の判断に自信を持てるようになります。


オンラインで「判断力」を鍛える新しい学び方

グラウンドでは、1人の子に細かく判断の理由を伝える時間は限られています。だからこそ、“考える時間”をオンラインでつくることが新しい学びの形です。

オンラインサッカー塾IPPOでは、映像を使って試合を振り返りながら、「なぜその判断をしたのか」「次はどうすれば良いか」を一緒に考えます。子どもが自分でプレーの理由を言語化することで、次の試合で同じ場面が来たときに、迷わず行動できるようになるのです。

IPPOの指導は、技術だけでなく“サッカーの理解力”を育てることに重点を置いています。判断力の向上は、プレーの安定や自信にもつながり、「試合での成功体験」が増えていきます。

家庭では難しい“思考のトレーニング”を、プロのコーチと一緒に取り組む。これが、判断力を伸ばす一番の近道です。


まとめ:判断力は経験で育つ“考える筋力”

判断力は生まれつきではなく、積み重ねで鍛えられる“考える筋力”です。見る・考える・選ぶ。その一つひとつの経験が、プレーを変えていきます。

親ができるのは、考える余白を与え、安心して挑戦できる環境を整えること。そして、失敗を叱るのではなく、「考えたこと」を褒める姿勢を持つことです。

もし、「試合で固まってしまう」「判断が遅い」と感じたら、それは成長のチャンス。オンラインサッカー塾IPPOで、“考える力”を磨く第一歩を踏み出してみませんか?

IPPOは、サッカーIQを高め、子どもが自分で考えて動ける選手へと成長するサポートを行っています。 お子さんの判断力を育てるパートナーとして、ぜひ一度体験してみてください。

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