
「サッカーノートって、本当に意味があるの?」
そんな疑問をお持ちの保護者の方は少なくありません。
「続かないし、結局ただの日記みたいになっている」
「何を書かせたらいいのかわからない」
「子どもがやる気を持って取り組んでくれない…」
一方で、きちんと続けている子を見て、「うちもやった方がいいのかな?」と気になっている方も多いと思います。
実はサッカーノートは、書き方や声のかけ方次第で、子どもの“考える力”を伸ばし、自信や成長につなげる強力なツールになります。
この記事では、試合後の振り返りをサッカーノートで充実させる方法や、子どもと一緒に続けていくためのコツを、保護者目線でわかりやすくご紹介します。
サッカーノートの目的は「考えること」
「サッカーノート」と聞くと、まじめに反省を書かなきゃいけない…と堅苦しく感じるかもしれません。
でも、ノートに書く目的は「反省」や「報告」ではなく、子どもが自分で考える習慣をつくることにあります。
書く内容はシンプルでかまいません。
- 今日うまくいったこと
- 難しかった場面
- 次にやってみたいこと
これらを振り返ることで、子どもは自分のプレーを客観的に見る力を少しずつ身につけていきます。
はじめからうまく言葉にできなくても問題ありません。
箇条書き、矢印、図、絵、ひとことメモでも十分。大事なのは「書く」ことそのものが思考を促す第一歩になるということです。
続けるためのコツは「問いかけ」と「共感」
子どもが自発的にノートを書き続けるのは簡単ではありません。
だからこそ、保護者の存在が大きな支えになります。
まずは、振り返りのきっかけになる“問いかけ”から始めてみましょう。
- 「今日はどの場面が楽しかった?」
- 「うまくいったプレーはどこ?」
- 「あれ?って思った場面はあった?」
問いかけは、正解を求めるためではありません。
考える時間を与えるための“入り口”です。
答えを口に出したあとに、それをそのままノートに書いてもいいですし、一緒にまとめてみるのもいい方法です。
そして何より大切なのが、“共感”の言葉です。
- 「それはすごく良い気づきだね」
- 「前はそんなこと言ってなかったよね。成長したなぁ」
- 「よく覚えてたね。すごいよ」
これらの声かけがあるだけで、子どもにとってノートを書く時間は、「自分を見つめる前向きな時間」に変わっていきます。
失敗も成功も“学び”に変える
試合の振り返りでは、「良かったところ」と「反省点」の両方が出てくるものです。
でも、失敗を「ダメだった」と終わらせてしまうのはもったいないことです。
たとえば…
- 「パスをカットされた」→ なぜ?相手が近かった?パススピード?
- 「フリーでシュートを外した」→ どこを見てた?あせった?体の向きは?
このように原因を掘り下げていくことで、ただのミスが「次に活かす材料」になります。
保護者が分析して答えを教える必要はありません。
「どう感じた?」と問いかけながら、一緒に考える時間を持つことが、最も価値あるサポートになります。
ノートは「成長の記録」
サッカーノートは、その日その日の記録で終わらせるのではなく、あとから見返してこそ価値が出てきます。
- 「あれ?前も似たような場面で悩んでたな」
- 「このときできなかったこと、今はできるようになってる」
子ども自身が気づくことで、「成長している自分」に出会えるのです。
ノートがあることで、変化が目に見えるようになります。
だからこそ、誰かに見せるためではなく、自分のために書く記録として「ありのままを書く」ことが大切です。
保護者にできる関わり方
最後に、サッカーノートを通じて保護者ができるサポートを整理しておきましょう。
- 試合後の会話を“問いかけ”で始める
→ ノートを書く前に、「話す」時間をつくることでハードルが下がります。 - 子どもの気づきを「すごいね」と認める
→ 書いたことの正否ではなく、「考えたこと」をほめてあげましょう。 - 「書きなさい」ではなく「一緒にやってみよう」
→ 親が横で自分の考えを話したり、一緒に書いたりすることで、自然に続きます。 - 過去のノートを一緒に見返す
→ 成長を“見える化”する機会になり、子ども自身の自信につながります。
まとめ:「自分のサッカー」を深める時間に
練習試合は、成長のチャンスです。
勝っても負けても、うまくいってもいかなくても、「何を感じたか」「次はどうしたいか」を言葉にするだけで、次の一歩につながります。
- ノートは、反省ではなく「思考の道具」
- 書く前に「話す」ことで、考える習慣が育つ
- 保護者の共感とサポートが、継続の力になる
オンラインサッカー塾IPPOでは、子どもたち自身が「自分のサッカー」を深められるよう、振り返りやノートの書き方も丁寧にサポートしています。
結果よりも、「どう考えたか」「どんな変化があったか」に寄り添う時間を、ぜひ一緒に育てていきましょう。