
女の子がサッカーを続けるって、どんなこと?
「男の子ばかりの中でうまくやっていけるかな?」
「身体の違いが出てくる時期だけど、大丈夫?」
「本人は楽しそうだけど、将来も続けられるのかな?」
女の子がサッカーをしていると、保護者の方にはこんな不安や疑問がつきものです。
けれど、正しく理解して少し工夫をすることで、安心してサポートできる環境を整えることができます。
この記事では、女子サッカーならではの特徴と、それを応援する保護者にとって大切な3つの視点をご紹介します。
1. 女の子は“感情”がパフォーマンスに影響しやすい
もちろん個人差はありますが、女の子は気持ちの面がプレーに影響しやすい傾向があります。
たとえば:
- 試合中にミスをすると気持ちが切れてしまう
- 周りに気を使いすぎて自分のプレーができない
- 指導者や保護者の言葉を深く受け止めてしまう
こうした反応は、決して「弱い」からではありません。
感受性が豊かで、周囲との関係性を大切にするからこそ生まれるものです。
だからこそ、保護者としては、
- 「失敗しても気にしなくて大丈夫だよ」
- 「今日はどんな気持ちでプレーしてた?」
- 「楽しかったことを教えてくれる?」
といった、気持ちに寄り添った声かけがとても効果的です。
技術的なことよりも、まずは「気持ちを受け止めてもらえた」という安心感が、次のチャレンジや上達のモチベーションになります。
たとえば、試合後に「よかったよ」「見てたよ」と伝えるだけでも、心の中に“応援されている”という安心感が残ります。
2. 小学生から“体の変化”に気づいてあげよう
女の子は、男の子よりも早く体の成長が始まります。
特に小学校高学年〜中学生にかけて、筋力・体格・ホルモンの変化がプレーにも影響を及ぼすことがあります。
たとえば:
- 前より走りにくそうに見える
- ボールが飛ばなくなったように感じる
- やたら疲れやすそう
こうした変化は、本人の努力不足ではありません。
体が変わる時期に自然と起こることです。
この時期に大切なのは、無理をさせないこと、そして“自分の体を知る”サポートをすること。
- 「今日は疲れてそうだね」
- 「無理してない?体の感じどう?」
- 「たまには休んでもいいんだよ」
といった声かけが、子どもが自分の体と向き合うきっかけになります。
また、月経などの体調の変化がパフォーマンスに影響することもあります。
そうした時期には、無理に練習を続けさせるよりも、休むことを許される安心感の方が、結果として子どもの“続ける力”につながります。
3. 女子サッカーには“選択肢”がたくさんある
「女の子がサッカーを続けていける環境ってあるの?」
「中学・高校になったら、どうしたらいい?」
そんな不安もあるかもしれませんが、今の日本には女子サッカーの進路が確実に広がってきています。
たとえば:
- 地域の女子チーム(中学・高校・クラブチームなど)
- 男女混合で続けられるスクールやクラブ
- 女子専用のセレクションや進学ルート
- 将来は大学・プロ・指導者など、さまざまな道
もちろん、すべてを保護者が知っておく必要はありません。
ただ、「女の子もサッカーを続けられる時代」であることを、子ども自身が知っておくだけでも気持ちは前向きになります。
「あなたがサッカーを続けたいと思ったら、応援するよ」
この一言が、どんな環境よりも強力な“原動力”になることがあります。
また、女の子同士でつながれる機会やロールモデルとなる女子選手の存在があると、「自分も続けていいんだ」と感じる後押しにもなります。
まとめ:サポートの鍵は“安心感”と“理解”
女の子がサッカーを続けていく中で、保護者ができることは本当にたくさんあります。
- 気持ちに寄り添うこと
- 体の変化を一緒に受け止めること
- 将来の可能性を一緒に信じること
この3つがあれば、お子さんは安心してチャレンジし、サッカーを楽しむことができます。
そして何より、「いつでもあなたの味方だよ」というメッセージを行動で伝えてあげてください。
その積み重ねが、子どもが困難な時期に踏ん張れる力になっていきます。
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