
「せっかく味方が走ってくれたのに、パスが届かなかった…」
「ボールが弱くて相手にカットされた…」
「足元に出したつもりなのに、ズレてしまう…」
お子さんの試合や練習を見ていて、そんな場面に心当たりがある方も多いかもしれません。
頑張っている姿を見ているからこそ、「なんでだろう?」と悩んでしまいますよね。
でも大丈夫です。パスの精度は、ちょっとした“気づき”と“工夫”で大きく変わっていきます。
この記事では、パスが通らない原因と、上達のためのヒントを保護者の方にもわかりやすく解説していきます。
パスが通らない理由を整理する
まずは、なぜパスが通らないのか。その理由をいくつかに分けて考えてみましょう。
① 周囲を見ていない
パスを出す前に、相手や味方の位置をしっかり見ることができていないと、どこに出せばいいのか判断が難しくなります。
「味方は走り出しているのか?」
「相手はどの位置にいるのか?」
こうした状況を見ずにパスを出すと、当然ズレやすくなってしまいます。
② タイミングや力加減のミス
「出すのが早すぎた」「遅すぎた」
「強く蹴りすぎた」「弱くて届かなかった」
こうしたパスのズレは、技術ももちろんですが“感覚”の部分も大きいです。相手のスピードや距離を見て、力を調整する“慣れ”が必要です。
③ まだ技術が未成熟なだけ
単純に、まだ「止めて蹴る」という基本が不安定な段階の子もたくさんいます。焦る必要はありません。
パスミスの多くは、成長の途中に起きる“当たり前の壁”です。
精度を高めるための練習法
それでは、具体的にどうすれば「通るパス」が出せるようになるのでしょうか?
パス精度を高めるために大切な、3つの視点をご紹介します。
①「止める」と「蹴る」の基本を徹底する
強く蹴ることよりも、正確に止めること・蹴ることが大事です。
たとえば、ボールを止めるときに次に蹴りやすい足のそばに置けているか?
蹴るときにしっかり軸足が安定しているか?
こうした基本の確認が、精度の第一歩になります。
② 味方の“動き”に合わせる練習
止まっている相手に出す練習ばかりだと、実際の試合で動いている味方にパスを出すのが難しくなります。
動いている味方に、進行方向に合わせてちょうど良い場所に出す
そんな「タイミングと場所」を意識した練習が、実戦でのズレを減らします。
親子でできる例としては、おうちの前で軽く走ってもらいながら、前方に転がすようなパス練習も効果的です。
③ 目的に応じた“蹴り分け”をする
短いパスなのか、速く通したいパスなのか。目的によって力加減や蹴る面が変わります。
「サイドに広げたいときはインサイドでゆるく」
「相手の間を通すときは、足の甲でスピードを出して」
このように、「どんなパスを出すか」→「どう蹴るか」を結びつける練習が大切です。
親ができる声かけと環境づくり
パスの技術は、子ども自身が身につけていくものですが、保護者の関わり方で“気づき”や“改善のきっかけ”を与えることができます。
① 一緒に「なぜズレたか?」を考える
パスが通らなかったとき、「何で通らなかったんだろう?」と一緒に考えてみるだけでも、子どもは次に生かしやすくなります。
「味方、もうちょっと前にいた?」
「今のパス、強さはどうだった?」
一緒に振り返る時間が、プレーの理解を深めてくれます。
②「どう出そうとしたか」を聞いてみる
ミスが起きたときに「なんでズレたの?」と責めるのではなく、
「どういうつもりで出したの?」と意図を聞いてみることが大切です。
それがたとえズレたパスでも、狙いがあったのなら大きな一歩。
「じゃあ今度はどこに出せば通りそうかな?」と会話を重ねることで、判断力が育っていきます。
③ 日常の遊びの中でも“正確さ”を意識する
「家の中で転がすボールを、決めた場所に止める」
「ペットボトルをゴールにして、当ててみる」
こうした遊びの中でも、パスの精度を高める感覚は育ちます。
練習だけでなく、日常に取り入れる工夫が“継続”につながります。
おわりに:通るパスは「センス」じゃなくて「積み重ね」
「通るパス」は、特別な才能が必要なものではありません。
状況を見る力、力加減の感覚、そして何よりも「試してみる勇気」。
これらが少しずつそろってきたとき、パスは驚くほど変わっていきます。
IPPOでは、「止める・蹴る」といった基本をしっかり身につけながら、
試合での判断力やパスの工夫まで、実践的に学べる環境を整えています。
「パスがズレる」「なかなか通らない」と感じている保護者の皆さん、
その悩みを一緒に解決しながら、お子さんの“できた!”を増やしていきませんか?まずはお気軽に、ご相談ください。
IPPOが、親子のチャレンジを全力でサポートします!