
「うちの子、どこをやるのが向いてるんだろう?」
「ポジションを変えてみたけど、なんだかしっくりきていない…」
そんな悩みを持つ親御さんは少なくありません。
子どもにとっても、「本当はどのポジションが合ってるの?」という迷いは、成長の途中で何度も訪れます。
この記事では、
- 子どもの特徴から見たポジション適性のチェックポイント
- 向いているポジションごとのタイプ解説
- 適性を伸ばす練習方法と、親のサポートのヒント
についてご紹介します。
「今のポジションが合ってるのかな?」と感じたとき、立ち止まって考えるためのヒントになれば嬉しいです。
4つの資質チェックリスト
まずは、ポジションの適性をざっくりと見極めるために、4つの資質について考えてみましょう。
1. スピード
- 足が速い
- 瞬間的な加速が得意
- 相手を一気に抜き去るプレーが多い
このタイプの子は、サイドでの突破やカウンターに強みを発揮します。
2. 視野
- 周囲の状況を広く見渡せる
- パスのタイミングをつかむのがうまい
- ボールを持っていないときも味方や相手の位置を意識している
こうした視野の広さは、中盤の選手やゲームメイカーに向いています。
3. 対人強度
- ボールを奪うのが得意
- 身体を張って守れる
- 負けず嫌いで1対1に強さを感じる
このタイプはディフェンスやボランチ、センターバックに向いている可能性があります。
4. キック精度
- ロングキックが正確
- パスの質が安定している
- フリーキックやシュートでのコントロールが得意
この力があると、サイドバックやボランチ、キッカーとして大きな武器になります。
タイプ別おすすめポジション
チェックリストで「これは得意かも」と思った項目をもとに、おすすめのポジションの例を見ていきましょう。
スピード型:ウイング・サイドバック
ドリブルで一気に抜けるスピードや、スペースへの飛び出しを武器にしたプレーが得意。
特にウイング(WG)やサイドバック(SB)では、走力を活かしてチャンスを作ることができます。
視野型:センターミッドフィルダー・ボランチ
全体を見渡しながら試合を組み立てる力があるタイプ。
ボランチ(DMF)やセンターミッドフィルダー(CMF)では、パスの出しどころを見つけて流れを作る役割が求められます。
対人強度型:センターバック・守備的MF
1対1での強さやフィジカルの強さが光る子は、センターバック(CB)や守備的MFに向いています。
味方を守り、相手の攻撃の芽を摘むプレーが大きな役割です。
キック精度型:中盤〜サイド全般
正確なロングパスやクロスができる選手は、どのポジションでも貴重な存在です。
特にサイドハーフやボランチ、攻撃的な中盤ではその技術が活きてきます。
適性を伸ばす練習メニュー
ポジションの適性は、「生まれ持った資質」だけでは決まりません。
どんな練習に取り組むかで、その力を大きく伸ばすことができます。
スピード型には…視野を広げる1v1
ただ走るだけでなく、相手やスペースを見ながら動く練習が効果的。
単純なドリブルではなく相手ありの1対1で、判断力とスピードをセットで鍛えると実戦に近づきます。
視野型には…左右両足パストレーニング
視野の広さを活かすには、どちらの足でもパスが出せることが重要です。
両足で素早く方向転換する練習や、両足でのパス練習は、判断の幅を広げるのに役立ちます。
対人強度型には…1v1バトル+奪ってからの判断
ボール奪取に加えて、奪った後のプレー選択までをセットで練習するとより実戦的です。
1対1で奪った後にドリブルやパスをする練習で、守備から攻撃へのつながりを意識させましょう。
まとめ:迷う時期こそ“サッカーIQ”を育てるチャンス
子どもがポジションに迷っているとき、それは「これからどう成長していくか」を考えるタイミングでもあります。
「このポジションしかできない」ではなく、
「こんなプレーが得意だから、こういう役割もできるかも」
という視点を持つことで、サッカーの見え方がぐっと広がります。
そして、ポジションが変わるたびに、新たな強みが見つかることもあります。
子ども自身が“自分の得意”を理解していく過程を、親として見守っていくこと。
それこそが、長い目で見たときの大きな成長につながります。IPPOでは、ポジションにお悩みのお子さま保護者さまの無料お悩み相談も受け付けています!
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