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センターバック入門:チームを安定させる正しいポジショニング

うちの子、CBで大丈夫?そんな不安に寄り添います

「最近、うちの子センターバックを任されるようになったけど、正直どう動けばいいのかわからない…」 「CBって地味なポジションだけど、実はすごく重要らしい…」

こんな声を、保護者の方からよくいただきます。試合で目立つのは点を取る選手。でも、勝つために欠かせないのがセンターバック(CB)です。

「守りながら攻める」という難しい役割を担うCBは、立ち位置ひとつで試合の流れを大きく左右します。でも、その立ち位置がよくわからず、自信を持てない子も多いのが現実です。

この記事では、CBの役割と正しいポジショニングの基本を、保護者の皆さんにもわかりやすく解説します。さらに、おうちでできる観戦の工夫なども紹介するので、ぜひ最後までご覧ください。


CBに求められる役割

チームを支える“見えないヒーロー”

センターバックは、ゴール前で最後に体を張る守備の要ですが、それだけではありません。試合を通しての役割は実に多岐にわたります。お子さんがCBとしてプレーするなら、まずはこの3つの役割を知っておきましょう。

1. ビルドアップの起点

CBはGKからのパスを受け取り、試合を落ち着かせる起点になります。相手のプレスを受けながらも、落ち着いてパスを通せるかが重要。もしお子さんが「味方が出しにくそう」「なんとなく蹴っている」と感じているなら、視野の確保や落ち着いた判断力が育ちきっていないだけかもしれません。

2. 守備ラインのコントローラー

DFラインの高さ、バランスを保つのもCBの大事な役割です。「声を出して!」とよく言われるのは、CBがその司令塔になる必要があるから。お子さんが声が出せないのは、自信がないから or どう指示していいか分からないから。この悩みをサポートするのも保護者の声かけです。

3. 最後の砦としての勝負強さ

突破された相手に立ちふさがり、1対1で止める。体を張ってシュートを防ぐ。派手ではないけど、“止めた数だけ勝利が近づく”のがCBの魅力です。

「うちの子は足が遅いからCB向いてない?」と感じたら、まずは「ポジショニング」で差を埋められることを知ってあげてください。


攻撃時ポジショニングのポイント

「正しい場所にいる」だけで、大事な役割を担っている

お子さんが「なんかバタバタしてる」「ボールに触ると焦ってる」そんなときは、立ち位置=ポジショニングの理解不足が原因かもしれません。

CBは、攻撃も守備も“正しい場所にいる”だけで、安心感を与えられるポジション。以下のポイントを押さえるだけで、プレーがグッと安定します。

1. 相手のマークとしっかり距離をとる

ビルドアップでは誰よりも安定してパスにつなげなくてはいけません。相手のマークからしっかりと距離をとってフリーでボールを受けられるようにすることが基本中の基本です。家庭で「どこに立てばいい?」と一緒に考えてみるだけでも、理解が深まります。

2. サイドに開きすぎず、高い位置をとりすぎない

「CBは広がってパスコースを作ろう」と教わることもありますが、開きすぎると中央がスカスカになり危険です。高すぎる位置にいれば、裏を取られて一気にピンチに。

「守るときにすぐ戻れる位置かどうか」これをお子さん自身が考えられるようにするのが鍵です。

3. 何か起きたときにすぐ守れる“保険の位置”

パスミス、トラップミス、相手の速攻。CBはこうした“もしも”に備えた位置にいなければいけません。

「ここで味方がボールを失ったら、すぐ対応できる?」と親子で話すだけでも、守備への意識が深まります


家庭でできる!:日本代表観戦でポジショニングの勉強

試合観戦を“勉強の場”に変えてみる

「戦術とか難しくて教えられない…」と不安な保護者の方へ。実は、おうちでできる立派な学習法があります。それがテレビ観戦を活用した“観察トレーニング”です。

1. ボールではなく、CBを観察してみよう

普段の観戦ではボールばかり追ってしまいがちですが、「今日はCBをよく観てみよう」と決めてみてください。

どんなときに動く? どこに立っている? そんな視点で観るだけで、プレーの質がぐんと上がります。

2. 子どもに質問して“考える力”を育てる

「今、なんであそこにいたと思う?」「ここでパス取られたらどうする?」など、正解じゃなくていいので“自分で考える時間”を作ってあげることが大切です。

答えが出なくても、「考えてみようとした」ことが、試合中の判断力につながります。

3. 自分の試合と重ねてみる

「自分だったらどうする?」という視点を持つと、観戦が一気に“自分事”になります。試合後、「あの選手みたいだったね!」と声をかけるだけでも、やる気につながります。

IPPOでは、こうした“観て学ぶ”力も大事にしています。知識を詰め込むのではなく、「自分で気づけるようになること」。それが長い目で見て、サッカーの楽しさと成長につながると考えています。


最後に:CBは“気づき”で伸びるポジション

足が速いとか、フィジカルが強いとか。もちろん大事な要素です。でも、気づきや判断で勝てるのがCBの面白さです。

「なんとなくポジションをやっている」から、「考えて動いている」へ。そんな変化が見られたとき、子どもは一段階ステップアップしています。

IPPOでは、ポジショニングの基本や試合中の判断力など、CBに必要な“頭のサッカー”を丁寧にサポートしています。オンラインでも対面でも、ひとりひとりの特徴に合わせた指導を行っているので、

「この子、CBで本当にいいのかな?」と不安な方も、まずはお気軽にご相談ください。

一緒に、お子さんの成長を支えていきましょう。

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