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「うちの子、ちゃんと見てもらえてる?」コーチの評価にモヤモヤした時、親はどう関わる?

ポジション、メンバー選考、声のかけられ方。親から見える“評価”と、子どもの成長は分けて考えてみる

「なんで、うちの子じゃないんだろう」

週末の試合。

スタメンが発表される。20260902

自分の子どもの名前はない。

試合が始まり、同じポジションの選手が出場している。

「最近の練習では、うちの子も頑張っていたと思うんだけどな」

そんな気持ちになった経験がある保護者の方もいるかもしれません。

他にも、

「同じミスなのに、うちの子だけ注意されている気がする」

「最近、コーチからあまり声をかけてもらえていない」

「本人が希望しているポジションを全然やらせてもらえない」

子どものサッカーを近くで見ているからこそ、コーチの評価や接し方が気になることがあります。

そして何より、

「この子の頑張りを、ちゃんと見てもらえているのかな」

と思うと、親としては心配になります。

IPPOでも子どもたちと話していると、チームでの評価について悩んでいる子に出会うことがあります。

そんな時に大切にしたいのは、すぐに、

「コーチの評価がおかしい」

あるいは、

「評価されない本人が悪い」

のどちらかに決めてしまわないことです。

親から見えているものと、コーチが見ているものは違う

保護者が子どもの試合を見る時、当然ですが自分の子どもを中心に見ます。

ボールを持った。

良いパスを出した。

守備で戻った。

ミスをした。

一つひとつのプレーがよく見えます。

一方で、コーチはチーム全体を見ています。

チームとしてどんなサッカーをしたいのか。

それぞれのポジションに何を求めているのか。

練習中にどんな姿勢だったのか。

ボールがない時に何をしていたのか。

今週はどんなテーマに取り組んでいるのか。

もちろん、すべての指導者が常に正しく評価できるわけではありません。

ただ、保護者とコーチでは、そもそも見ている範囲や判断材料が違うということは知っておいてもいいと思います。

試合だけを見ると「なぜ?」と思う選択にも、練習を含めた理由があるかもしれません。

「上手いのに出られない」には、いろいろな理由がある

例えば、ドリブルが上手な子がいたとします。

一対一では相手を何度も抜ける。

シュートも上手い。

保護者からすると、

「なんでこの子がスタメンじゃないんだろう?」

と思うかもしれません。

でも、コーチがそのポジションに、

「守備で素早く戻ること」

「味方と良い距離を取ること」

「ボールを失った瞬間に切り替えること」

を強く求めていたとしたらどうでしょうか。

本人の長所とは別の部分が、今の課題になっている可能性があります。

サッカーの評価は、

「誰が一番上手いか」だけで決まるわけではありません。

チームの戦い方。

相手との相性。

ポジション。

コンディション。

今取り組んでいる課題。

さまざまな要素があります。

だからこそ、外から見える結果だけでは、理由が分からないこともあります。

子どもの前でコーチを否定しすぎない

保護者として納得できないことがあった時、特に気をつけたいのが、子どもの前での会話です。

帰りの車で、

「今日の采配よく分からなかったね」

「絶対あなたの方が上手いのに」

「コーチ、ちゃんと見てないんじゃない?」

と言いたくなることもあるでしょう。

その瞬間は、落ち込んでいる子どもを守る言葉になるかもしれません。

しかし、それが続くと、

「自分が試合に出られないのはコーチのせい」

という考え方だけが強くなる可能性があります。

すると、

「じゃあ、自分に変えられることは何だろう?」

という視点を持ちにくくなります。

もちろん、明らかに不適切な指導まで肯定する必要はありません。

でも、単純に評価が思い通りでない時には、

「おかしいね」

と結論を出す前に、

「コーチは今、何を求めているんだろうね」

と一緒に考える余地を残してみてください。

まず本人はどう感じているのか

実は、保護者が強く気にしていても、本人はそれほど気にしていないケースもあります。

親は、

「もっと試合に出してほしい」

と思っている。

でも本人は、

「今はこの部分をできるようになりたい」

と考えているかもしれません。

逆もあります。

親からすると、

「まだ焦らなくていい」

と思っていても、本人は、

「何を頑張っても評価されない気がする」

と悩んでいるかもしれません。

だからこそ、まずは、

「最近、チームではどう?」

くらいから本人の感覚を聞いてみることが大切です。

「なんでコーチは出してくれないの?」

と聞くと、最初から「コーチ対子ども」という構図になってしまいます。

そうではなく、

「今、自分ではどんなところを頑張ってる?」

「コーチから最近何か言われた?」

と聞いてみる。

本人が今どんな状況にいるのかを知るところから始めます。

コーチに聞くなら「評価」ではなく「課題」を聞く

それでも本人が、

「何を頑張ればいいのか分からない」

という状態なら、コーチへ確認することも選択肢です。

ただし、質問の仕方には少し工夫ができます。

例えば、

「なぜうちの子を試合に出さないんですか?」

と聞けば、どうしても「評価への抗議」という形になりやすくなります。

それより、

「本人が今後もっと成長するために、特に取り組んだ方がいい部分を教えていただけますか?」

と聞く。

すると、話の中心が、

「試合に出した・出さない」

から、

「これから何を伸ばすか」

へ変わります。

そして、子ども自身が聞ける年齢なら、本人から質問することも大切です。

「もっと試合に出たいんですけど、自分は何を頑張ったらいいですか?」

と聞く。

これはサッカーだけではなく、自分の課題を自分で確認する経験にもなります。

「評価されるためのサッカー」になりすぎないように

一方で、注意したいこともあります。

コーチから評価されることばかりを考えるようになると、

「ミスしないプレーをしよう」

「怒られないようにしよう」

「コーチが好きそうなプレーをしよう」

となってしまうことがあります。

もちろん、チームの中で求められる役割を理解することは必要です。

でも、子どもにはそれぞれ良さがあります。

ドリブルで仕掛けられる。

パスでゲームをつくれる。

守備を頑張れる。

声を出して仲間を助けられる。

失敗しても何度もチャレンジできる。

今のコーチから高く評価されているものだけが、その子の価値ではありません。

だからこそ、

「コーチに評価されるために何をする?」

だけではなく、

「自分はどんな選手になりたい?」

という軸も持っておきたいところです。

評価は変わる。でも、自分の成長は残る

サッカーを続けていけば、指導者は変わります。

カテゴリーが上がる。

チームが変わる。

ポジションが変わる。

すると、それまで高く評価されていた選手が急に試合へ出られなくなることもあります。

反対に、以前はあまり評価されていなかった選手が、別の指導者のもとで大きく活躍することもあります。

評価する人が変われば、評価される部分も変わります。

だからこそ、子どもには、

「誰かの評価=自分の価値」

にはなってほしくありません。

今の評価を受け止める。

必要な課題には取り組む。

でも、自分自身が成長しているかどうかにも目を向ける。

この両方が大切です。

IPPOでは「評価の外側」にも目を向ける

IPPOは、子どもたちが所属しているチームのメンバー選考を決める立場ではありません。

だからこそ、

「今日はスタメンだった」

「今日はベンチだった」

だけではなく、

その中で本人が何を学んだのかを一緒に考えることができます。

試合に出られなかったなら、

「じゃあ今、自分にできることは何だろう?」

試合に出られたなら、

「出られたからOKではなく、どんな課題が見つかった?」

と考える。

評価されることをゴールにするのではなく、自分自身が昨日より良い選手になること。

IPPOでは、その視点を大切にしています。

まとめ

子どもが頑張っているのに、なかなか評価されない。

親としては、もどかしいと思います。

「もっと見てあげてほしい」

「この子にもチャンスをあげてほしい」

そう感じることもあるでしょう。

そんな時こそ、

今の評価と、子どもの価値を一緒にしないこと。

そして、

「なぜ評価されないのか」だけではなく、「ここから何を成長させられるか」を考えること。

コーチの評価には耳を傾ける。

必要なら理由や課題を確認する。

でも、すべてをその評価だけで決めない。

IPPOでは、子ども自身が、

「コーチに選ばれたから自信がある」

ではなく、

「自分はこれができるようになった」

と、自分の成長を実感できることを大切にしています。

これからサッカーを続けていけば、たくさんの指導者と出会います。

評価される時もあれば、思うように評価されない時もあります。

そんな時にも、

「じゃあ、自分はここから何ができる?」

と考えて次へ進めること。

目の前のメンバー選考以上に、その力が長いサッカー人生を支えてくれるのではないでしょうか。

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