
「うちの子、最近なんだか痛そう…」と感じたら
「帰ってきたら足を引きずってる」
「練習中に足が痛いって言い出したけど、そのまま続けてた」
「なんで怪我するの?うまくいかないのは技術不足だから?」
そんなふうに、不安や疑問を抱えている保護者の方も多いと思います。
でも実は、怪我は“防げるもの”もたくさんあるということをご存じでしょうか?
この記事では、小学生のサッカー少年・少女が日ごろから実践できる“ケガ予防”と“回復のための基本習慣”について、やさしく丁寧にご紹介します。
怪我は「疲れの蓄積」から始まることが多い
サッカーの怪我というと、「ぶつかった」「転んだ」など、急に起こるものを思い浮かべるかもしれません。
でも、実際に多いのは、日々の疲れが少しずつたまって痛みになっていくタイプの怪我です。
とくに小学生は、まだ体が成長途中です。筋肉や骨が大人と違い、負担に弱い部分もあります。
そんな中で、
- 練習前にしっかり体を温めていない
- 同じ姿勢・動きが続いている
- 疲れているのに回復が不十分
こうした状況が続くと、怪我のリスクが高くなってしまいます。
ストレッチは「柔らかくする」だけじゃない
ストレッチというと、「体を柔らかくするため」と思っていませんか?
もちろんそれも大切ですが、実はケガを防ぐための“準備と回復”としての意味合いも大きいのです。
練習や試合の前には、体を動かす準備としてのストレッチが必要です。
これはいわば「ウォーミングアップ」の一部で、筋肉や関節をゆっくり目覚めさせていきます。
そして練習や試合が終わったあとは、使った筋肉をゆるめて、疲労を回復させるストレッチが重要になります。
大切なのは、次の2つのポイントです:
- ストレッチの時間を「習慣」にする(練習の前後で毎回)
- 痛みを感じない程度に、ゆっくり丁寧に行う
たった5〜10分のストレッチでも、続けていくことで怪我の予防につながります。
「リカバリー」で体も心も整える
リカバリーとは、体を休ませ、疲れた部分を回復させるための取り組みです。
ストレッチのほかにも、日常生活の中でできることがたくさんあります。
たとえば:
- 練習後はしっかり水分と栄養をとる
- お風呂やストレッチで筋肉の疲れをやわらげる
- 夜はしっかり寝る(成長ホルモンは睡眠中に分泌されます)
また、保護者としてできることのひとつに、「体調の変化に気づいて声をかける」ことがあります。
- 「今日はどこか痛くない?」
- 「足、疲れてる感じある?」
- 「昨日より元気そうだね。よく休めたかな?」
こうした日常の声かけが、子ども自身の身体への意識を高め、早めの対処にもつながります。
「頑張りすぎ」から守るのも親の役目
小学生は、うまくなりたい気持ちや、周りに迷惑をかけたくない思いから、痛みがあっても無理して頑張ってしまうことがよくあります。
でも、無理をすると逆に回復が遅れたり、長期離脱になったりすることもあります。
だからこそ、保護者が「無理してないかな?」と気づいてあげることがとても大切です。
- 「ちょっとでも痛かったら言ってね」
- 「休むのも上手な選手の証だよ」
- 「今日の疲れ、どんな感じだった?」
こんな言葉が、子どもが自分の体を大事にするきっかけになります。
まとめ:怪我を防ぐことも、サッカーのうち
子どもの上達を応援するうえで、「練習を増やす」ことだけが大事なのではありません。
怪我をしない体づくりと、日々の回復こそが、長く・楽しくサッカーを続ける土台になります。
- ストレッチを習慣にすること
- 水分・睡眠・栄養を意識すること
- 疲れや痛みを見逃さないこと
こうした当たり前のようなことを大切にしていくことで、“怪我をしにくい、強い体”が育っていきます。オンラインサッカー塾IPPOでは、サッカーの技術だけでなく、ケガを防ぐ体の使い方や、リカバリーの考え方も大切に伝えています。
保護者の方と一緒に、お子さんの「サッカー人生」を守るサポートをしていきます。