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GK入門:小学生でも身につくセービングとコーチングのコツ

「うちの子、ゴールキーパーを始めたけど、どうやって練習すればいいのかわからない」
「味方に声をかけるって言っても、まだ小学生には難しいんじゃ…?」

そんなふうに感じている保護者の方も多いのではないでしょうか。

ゴールキーパー(以下、GK)は、サッカーの中でも少し特別なポジション。フィールドプレーヤーとは違う技術や考え方が求められます。けれどそれは、「特別な子しかできない」という意味ではありません。小学生でも、少しずつ身につけられるGKの力はたくさんあります。

この記事では、GK初心者の子どもたちとその保護者に向けて、「セービング(止める)」と「コーチング(味方への声かけ)」という2つの基本を、やさしくわかりやすく解説します。


セービングのコツは「ポジショニング」と「準備」

GKの役割のひとつは、「ゴールを守ること」。そのために必要なのがセービングです。

でもセービングというと、「横に飛ぶ」「手で止める」といった派手なプレーを思い浮かべるかもしれません。けれど本当に大事なのは、その前の“準備”と“立ち位置”です。

特に小学生のうちは、「どこに立っていればいいか」「どのタイミングで動き出すか」といった、ポジショニングの工夫がセービング成功のカギになります。

たとえば、

  • 相手がシュートを打ちそうな場面で、ゴールの中心にきちんと立てているか
  • 味方がボールを奪われそうなときに、一歩前に出て準備できているか
  • 試合全体を見て、自分の位置を調整できているか

こうした“セービングの準備”ができるようになると、無理に飛びつかなくても、自然とボールに触れるチャンスが増えていきます。

セービングの質は、ポジショニングで決まる。
そう考えて練習に取り組むだけで、GKとしての大きな成長が期待できます。


コーチングは「難しい指示」より「シンプルな声」

GKにとってもう一つ大切な役割が、味方へのコーチングです。

「コーチングって難しそう…」
「味方に何て声をかけたらいいか分からない」

そう感じて声が出せない子も多いですが、実はシンプルな声でも十分にチームの助けになります。

たとえば、

  • 味方が戻るタイミングで「戻って!」と声をかける
  • パスを出すときに「○○(名前)、行くよ!」と伝える
  • 味方のいいプレーに「ナイス!」と声を出す

こうした基本的な声だけでも、チームはぐっと落ち着きます。GKが声を出すと、それだけで守備の連携がスムーズになり、味方も安心してプレーできるようになるのです。

慣れないうちは、どのタイミングで声をかければいいか迷うかもしれません。でも試合後に「いまの場面、声かけできたかな?」「誰に伝えたかった?」と一緒に振り返るだけで、少しずつ“声を出す感覚”が育っていきます。

コーチングは技術ではなく“気づき”から始まる。
声を出すことを怖がらず、「必要なことを伝える」経験を重ねていきましょう。


GKの“怖さ”に寄り添ってあげよう

GKを始めたばかりの子どもたちにとって、シュートを受けるのは正直怖いものです。速いボールが飛んできて、体に当たったら痛いかもしれない…。責任が重く感じられて、「失点したらどうしよう」と不安になる子もいます。

だからこそ、保護者の存在が大きな支えになります。

試合後や練習後に、こんな声をかけてみてください:

  • 「よく止めようとしてたね。反応早かったよ」
  • 「前より自信がある顔で立ってたね」
  • 「難しいシュートだったけど、あと一歩だったね」

結果だけを評価するのではなく、「頑張って止めようとしていた姿勢」や「前向きなチャレンジ」を認めてあげることが、子どもの心に残ります。

そして何より、「GKって楽しい」「またやってみたい」と思える体験が、その子の成長の土台になります。


GKは「判断力」で伸びていく

GKに必要なものは、体格や身体能力だけではありません。むしろ小学生年代では、「判断力」や「見ようとする力」が、プレーの質を大きく左右します。

  • 味方の守備が崩れそうなときに、ポジションを変えて備える
  • 相手の攻撃パターンを見て、声で先に防ぐ
  • 味方にボールを渡すとき、相手の位置を見て最善の判断をする

こうした思考力は、普段の練習や試合後の振り返りの中で育っていきます。

試合後に「なんであのとき、前に出たの?」「今のプレー、どう考えてた?」と聞いてみるだけでも、子どもは自分の判断を言葉にする力を身につけていけます。

GKは「考えるポジション」。
だからこそ、小学生でも取り組める工夫がたくさんあります。


まとめ:GKは誰にでもできる、成長のチャンスがあるポジション

ゴールキーパーは、「特別な子だけがやるポジション」ではありません。

  • セービングは、ポジショニングと準備の工夫で伸ばせる
  • コーチングは、シンプルな声かけから始められる
  • 怖さや不安には、保護者の寄り添いが大切
  • プレーの中で「考える力」が育つポジション

こうした視点でGKを見てみると、難しく見えるこのポジションが、実は「誰でも始められて、大きく成長できる役割」であることが分かってきます。

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