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試合中、ボールが来ると緊張して固まる…どうすればいい?

「練習ではうまくできるのに、試合になると動けなくなる…」
「ボールが来ると固まって、パスを出せずに終わってしまう…」

そんな悩みを抱えているサッカー少年・少女は、実はとても多くいます。
親としても「どうして本番になるとうまくいかないんだろう」と不安になることもあるでしょう。

この記事では、そんな子どもたちの心の状態に目を向けながら、

  • 試合で緊張して動けなくなる理由
  • プレッシャーに強くなるための考え方と取り組み
  • 親としてできる声かけやサポートの工夫

をお伝えします。
試合が苦手なお子さんの背中を、やさしく押してあげられるヒントになれば幸いです。


なぜ試合になると動けなくなるのか

緊張や不安、“心の壁”がプレーを止めてしまう

子どもが試合中に動けなくなる原因は、技術不足だけではありません。
むしろ大きな理由のひとつは、心の状態です。

1. 緊張や不安が身体をこわばらせる

「失敗したらどうしよう」「怒られたくない」という気持ちが強くなると、頭では理解していても体が動かなくなります。とくに真面目で一生懸命な子ほど、プレッシャーの影響を強く受けやすい傾向があります。

2. 周囲の期待や注目がプレッシャーになる

「親が見てる」「点を取らなきゃ」といった意識が、無意識のうちにプレッシャーとなってのしかかり、いつも通りの動きができなくなることがあります。

3. 練習と試合の“環境の違い”に戸惑う

練習では顔なじみの仲間と落ち着いてプレーできますが、試合では知らない相手、観客、騒がしい空気などに飲まれてしまい、気後れする子も少なくありません。

試合でうまく動けないのは、「やる気がない」からでも「気合いが足りない」からでもありません。
そこにあるのは、本気だからこそ感じてしまう“心の揺れ”なのです。


プレッシャーに強くなるためにできること

緊張するのは悪いことじゃない。“慣れ”と“小さな成功体験”がカギ

緊張そのものをなくすのは難しいことです。
でも、慣れること、そして小さな成功体験を積み重ねることで、子どもはプレッシャーとうまく付き合えるようになっていきます。

1. 練習から“試合と同じ緊張感”を持たせる

たとえば「3回ミスしたら終了」のパス練習や、点数を競う1対1のトレーニングなど。適度な緊張がある状況を意識的に練習に取り入れることで、本番に近いメンタルが育ちます。

IPPOの指導でも、「ただうまくなる」ではなく、「本番で力を発揮する」ことを意識した練習を大切にしています。

2. 小さな成功体験を積み重ねる

初めは「1回だけでもパスできた」でOK。
できた経験を積み重ねることで、「やってみよう」「今度はもう少し」と自信が芽生えます。

成功体験はポジティブな気持ちの土台になります。だからこそ、「少しできた」「今日は一歩前に出られた」という感覚を、子ども自身が実感できる環境を整えてあげることが大切です。

3. 試合前の“自分ルール”をつくる

緊張とうまく付き合うために、ルーティンを持つのも有効です。
たとえば…

  • 試合前に深呼吸をする
  • 自分の好きな音楽を聴く
  • 家族と握手を交わす

など。「これをやれば落ち着く」という行動があると、心が安定しやすくなります。

実際、プロ選手でも必ずルーティンを決めて試合に臨む人は多くいます。
小さな習慣でも、自分で自分をコントロールできる感覚を育てていくことがポイントです。


親ができる声かけとサポート

「どんなときでも味方だよ」を伝え続けることが力になる

試合で固まってしまうわが子を見ると、親も不安になります。
でも、親の声かけは「安心できる場所」をつくるために、とても大切な役割を果たします。

1. 「楽しもう」「思い切ってやってみて」

緊張しているとき、「失敗するな」ではなく、「楽しんできて」と言われることで、心が少し軽くなります。
プレッシャーを和らげる魔法の言葉です。

2. 「できたこと」を一緒に見つける

試合が終わったあと、つい「どうだった?」「ミスしなかった?」と聞きたくなるものですが、それよりも「なにができたかな?」と振り返ってみましょう。

  • 最後まで走りきれた
  • 声を出していた
  • パスが1本通った

どんなに小さなことでも、“できた”に光を当てることで、子どもは前を向けるようになります。

3. 「結果に関係なく応援してるよ」

この言葉は、どんなアドバイスよりも子どもの心を支えてくれます。
「自分の味方がいる」という安心感は、次のチャレンジへの力になります。


最後に:試合で固まるのは、成長の途中だから

「試合が苦手」
「ボールが来ると固まってしまう」
それは決して、向いていないということではありません。

本気でやっているからこそ、不安になったり緊張したりする。
それは、成長の途中で誰もが通る“心の壁”です。

IPPOでは、そうした子どもたちの気持ちに寄り添いながら、「本番でも自分らしくプレーできるようになる力」を、一人ひとりに合わせて育てています。「試合が苦手」「メンタルが弱いかも…」と感じたときこそ、まずはご相談ください。
一歩踏み出す勇気を、安心して育てられる環境づくりを、私たちも全力でサポートします!

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