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“スピードがない”は克服できる!足の遅さを補う3つの方法

サッカーをする子ども

スピードがない子どもがどうやって試合で活躍するか?

「うちの子、足が遅いんですけど…」「サッカーって、速く走れないと活躍できないですよね?」 保護者の方からよく聞かれるお悩みです。でも、実際にはスピードがない子どもでも、試合でしっかり活躍できる方法があるんです。

サッカーは「走力勝負のスポーツ」だと思われがちですが、プロの世界でも足の速くない選手がピッチで輝いている例はたくさんあります。では、何が彼らを支えているのでしょうか?

それは、考える力と、戦術的な工夫です。つまり、走る速さだけがすべてではなく、「どう走るか」「どこに立つか」「どんな判断をするか」が結果に大きく影響するということです。

今回は、足が速くなくても活躍できる3つの戦術的アプローチを紹介します。これを読むことで、足の速さに自信がない子どもを持つ保護者の方にも、自信とヒントをお届けできたら嬉しいです。


ポジショニングで差をつける

足の速さに頼れないなら、動き出すタイミングや位置取りで差をつけましょう。

サッカーでは「速く走ること」よりも、「速く動き出すこと」が大事だとよく言われます。これはつまり、走るスピードそのものよりも、スタートの早さや判断の速さのほうが影響力があるということです。特に、試合中に重要なのは予測力と準備です。

  • 予測力で先回りする: 試合中に常に相手の意図を読み取り、「次にどこへパスが出るか」「誰が動き出しそうか」を頭の中で想像できる力があれば、それだけで動き出しが速くなります。たとえ足が遅くても、相手より先に動ければ、実質的には“速い”選手になるのです。
    予測力を高めるには、試合をたくさん観ることや、自分のプレーを振り返ることが有効です。プロの選手がどこを見て、どう動いているかに注目してみましょう。
  • ボールが来る前に準備する: 足が遅い子ほど、「ボールが来てから考える」では間に合いません。だからこそ、常に次のプレーを予測しながら、準備しておくことが武器になります。
    たとえば、ボールをもらう前に体の向きを変えておく、相手を背中でブロックする、顔を上げて選択肢を探しておく――そんな小さな“準備”が、足の遅さをカバーする最大の手段となります。

特にディフェンスの場面では、身体能力よりもポジショニングの優劣が勝負を分けます。「どこに立っていれば相手のパスコースを消せるか」「どうすれば相手の選択肢を減らせるか」を考えることで、走らずとも守れる選手になれます。

また、オフェンスでも“裏を狙う”動きが苦手な子は、スペースに顔を出す・リターンパスを受ける・ワンツーを仕掛けるなど、工夫次第で十分に輝けます。


パスの選択肢を増やす

足が遅くても、味方のプレーを助ける選手は重宝されます。そのために大事なのが、パスの選択肢を増やすことです。

  • 周りをよく見て、パスの選択肢を多く持っておく: ボールを持った時に慌ててしまう選手は、たいてい視野が狭くなっており、1つの選択肢しか持っていません。逆に、「あそこにも、こっちにも出せるな」と余裕を持てる選手は、プレッシャーにも強く、落ち着いたプレーができます。
    そのためには、常に首を振って周囲を確認する習慣が欠かせません。試合中だけでなく、練習でも「パスを出す前に3回周囲を見る」など、ルーティンを決めて取り組んでみましょう。
  • 正確なパスでチームの攻撃に貢献する: パスのスピードや質は、足の速さとはまったく関係ありません。ミスが少なく、味方が受けやすいパスを出せる選手は、どのチームにも必要とされます。
    正確なパスができるということは、信頼されるということです。「この子にボールを預けておけば安心」と思ってもらえると、自然とボールが集まるようになります。

また、足の速くない子が無理にドリブルで突破しようとすると、相手に追いつかれてしまうことも多いですが、正確なパスで攻撃の流れを作ることができれば、“チャンスメイカー”としての評価が高まります。


判断スピードで勝負する

最後に紹介するのは、判断の速さ。これこそが、スピード不足を補う最大の武器です。

  • 一瞬で状況を把握する: 「ボールを持ってから考える」のではなく、「持つ前に考える」。この差が、プレーのスピードに大きく影響します。
    相手がどう動きそうか、どこが空いているか、味方はどこに動くか――こうした情報を“先に見ておく”ことで、足の速さ以上にスムーズなプレーが可能になります。
  • 自分の得意な状況に持ち込む: 足の速さでは敵わない相手でも、自分の得意なエリア・形に持ち込めば勝負できます。 たとえば、混戦を避けてサイドでプレーする。距離をとって落ち着いてパスを回す。相手を引きつけてスペースを作る。
    判断スピードが上がれば、自分の“土俵”で勝負することができ、無理にスピード勝負をする必要がなくなります。

また、プレッシャーがかかる場面で、素早く冷静に選択できる選手は、周囲からの信頼も厚くなります。判断力は一朝一夕では身につきませんが、映像を見て学ぶ・振り返って言語化する・日常的に選択肢を考えるなど、積み重ね次第で大きく伸びます。


スピードがないからといって、サッカーに向いていないわけではありません。

むしろ、「考えるサッカー」を身につけた子は、長期的に見ると非常に伸びる可能性が高いのです。

IPPOでは、こうした“戦術的な工夫”や“判断力を育てる練習”を、子どもの理解度に合わせて丁寧にサポートしています。

「うちの子は足が遅いけど、どうすれば活躍できるの?」 そう感じたら、ぜひ一度、体験セッションやLINEでの相談を活用してみてください。

一人ひとりの個性を伸ばしながら、“考える力”を育てる―― そんな指導が、IPPOの得意分野です。

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