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子どもが「サッカーノート」を続けられないのはなぜ?書くことを目的にしない振り返り方

毎日書くより大切な、「自分のプレーを自分で整理する力」

「サッカーノート書いた?」が親子のストレスになっていませんか?

試合や練習が終わった後に、その日のプレーを振り返る「サッカーノート」。

チームのコーチから勧められたり、「上手な選手はサッカーノートを書いている」と聞いたりして、取り組んでいるご家庭もあると思います。

最初の数日は一生懸命書いていたけれど、いつの間にか白紙が増えていく。

保護者から、

「今日のノート書いた?」

と声をかけないとやらなくなり、最終的には、

「何を書けばいいか分からない」

となってしまう。

IPPOで子どもたちと話していても、振り返ること自体が嫌いなのではなく、「何のために振り返るのか」が分からなくなっているケースがあります。

サッカーノートの目的は、毎日ページを埋めることではありません。

大切なのは、自分のプレーを振り返り、次に何をするかを自分で考えられるようになることです。

「良かったこと・悪かったこと」を書くだけになっていない?

よくあるサッカーノートの形が、

「今日良かったこと」

「今日悪かったこと」

「次に頑張ること」

の三つを書く方法です。

もちろん、振り返りを始めるきっかけとしては良い方法です。

ただ、毎回これだけを繰り返していると、

「シュートを決められたので良かった」

「パスミスをしたので悪かった」

「次はミスをしないように頑張る」

と、だんだん同じような内容になってしまうことがあります。

ここで大切なのは、プレーを「良い・悪い」だけで終わらせないことです。

例えばパスミスをしたなら、

「どうしてミスしたんだろう?」

と一歩だけ深く考えてみます。

相手を見ていなかったのか。

味方との距離が遠かったのか。

ボールを止める位置が悪かったのか。

それとも、判断自体は良かったけれど技術的に失敗したのか。

同じ「パスミス」でも、原因はまったく違います。

ここまで考えられると、次に練習すべきことも具体的になります。

全部のプレーを振り返る必要はない

試合が終わった後に、

「今日の試合を振り返ってみよう」

と言われても、小学生・中学生にとってはかなり大きな問いです。

試合では何十回、何百回と判断しています。

そのすべてを思い出して整理する必要はありません。

IPPOでは、むしろ一つの場面を深く考えることを大切にしています。

例えば、

「今日、一番うまくいったプレーは?」

「もう一回やり直せるなら、どの場面?」

このどちらか一つだけでも構いません。

そして、その場面について、

「その時、何が見えていた?」

「なぜそのプレーを選んだ?」

と考えてみます。

一試合から一つでも新しい発見があれば、それは十分な振り返りです。

10個の反省点を書くことより、一つのプレーについて「なぜ?」を考える方が、次の試合につながることもあります。

書くのが苦手なら、ノートでなくてもいい

ここは、保護者の方にもぜひ知っておいてほしいポイントです。

振り返り=ノートに文章を書くことではありません。

文章を書くことが得意な子もいれば、話した方が自分の考えを整理できる子もいます。

例えば帰りの車で、

「今日、一番面白かったプレーは?」

と話すだけでも構いません。

自分の試合映像があるなら、一緒に一場面だけ見返してもいいでしょう。

コートの絵を描いて、

「自分がここで、相手がここにいて……」

と説明する方法もあります。

IPPOでも、映像を見たり、コーチと対話したりしながらプレーを整理することがあります。

重要なのはノートという形式ではなく、頭の中にある感覚を、一度外に出して整理することです。

保護者は「添削する人」にならなくていい

子どもが書いたノートを見ると、

「もっと具体的に書いた方がいいよ」

「それは前も書いていたよね」

とアドバイスしたくなることもあると思います。

ですが、サッカーノートまで大人から評価される場所になってしまうと、子どもは「正しいことを書かなければ」と考えるようになります。

保護者が見るのであれば、

「これってどういう場面だったの?」

「ここに気づいたの面白いね」

くらいで十分です。

正解を教えるよりも、子どもが考えたことに興味を持つこと

そうすると、ノートが「大人に提出する宿題」ではなく、自分のためのものになっていきます。

大切なのは「次の一歩」で終わること

振り返りで特に大切にしてほしいのが、反省だけで終わらせないことです。

「今日できなかった」

「ここがダメだった」

だけで終わると、振り返るほど自信を失ってしまうことがあります。

最後には必ず、

「じゃあ、次は何を試してみる?」

まで考えます。

例えば、

「ボールを受ける前に相手を見る」

「次の試合では一回は縦に仕掛けてみる」

「練習で逆足のパスを意識する」

など、小さなことで構いません。

振り返りは過去を反省するためだけではなく、次のプレーを良くするために行うものです。

まとめ

サッカーノートが続かないからといって、子どもに振り返る力がないわけではありません。

もしかすると、

「毎日書かなければいけない」

「たくさん反省点を見つけなければいけない」

という形式が負担になっているだけかもしれません。

一試合につき、一つの場面だけでもいい。

文章ではなく、会話でもいい。

大切なのは、

「何が起きた?」

「なぜそうした?」

「次は何を試す?」

と、自分のプレーについて自分で考えることです。

IPPOでは、サッカーIQを高める上でも、この「振り返る力」を大切にしています。

コーチから答えを教えてもらうだけではなく、自分の経験から気づきを見つけ、次のプレーにつなげていく。

サッカーノートをきれいに埋めることがゴールではありません。

いつかノートや大人がなくても、自分自身でプレーを振り返り、次の成長につなげられる選手になること。

そのための一つの方法として、子どもに合った「振り返り方」を一緒に見つけてみてください。

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